散華コレクション

散華のコレクションをしています。散華はお寺の法要の時、諸仏を供養するために撒かれる花のことを言います。昔は生花を使っていたようですが、いつの頃からか蓮の花びらをかたどった紙の散華が使われるようになりました。何処にも置いてある訳ではないのでなかなか集まらず、今のところコレクションと呼べるほどのものではありませんが、それだけに見つけると嬉しくなります。売られている物もあれば "売り物では無いので" と無償で頂けるお寺もあります。中には高級感漂うお香入りの洒落た散華もあり集めるのも結構楽しいものです。

2013/6 聖林寺(奈良桜井市)

聖林寺の国宝十一面観音をデザインした散華となっている。和紙の袋に入り、上品なお香の香り付きの三枚セット。

2013/6 唐招提寺(奈良)

十年ほど前に平成の大改修を終えた金堂と蓮の花をデザインした二枚セット


2013/6 法起院(奈良長谷)

西国巡礼を創始者、長谷寺の徳道上人が亡くなっった際、閻魔大王に33個の法印を渡され生き返ったという故事をデザインしたもの。

2013/6 金峯山寺(奈良吉野)

蔵王堂の蔵王権現と吉野の桜をデザインした三枚セット。


2013/6 桑実寺(滋賀近江八幡)

阿閉皇女(元明天皇)の病気回復を僧に祈らせたところ、琵琶湖から薬師如来が降臨し、阿閉皇女の病気を治したという故事をデザインしたもの。

2014/4 千光寺(岐阜高山)

参詣した前年に完成したばかりの極楽門の落慶の際に記念に作られた散華のようだ。


2014/5 室生寺(奈良県宇陀)

日本一小さな五重塔、国宝の十一面観音が手にする花瓶、そして境内全体に広がるシャクナゲの三枚セット。

2014/6 甲斐善光寺(山梨県甲府市)

仏旗と言われる五色のうちの白と黒を抜いた三色でデザインした散華。


2014/7 飛鳥寺(奈良県明日香)

創建時の軒瓦、日本最古の仏像、寺内の伽藍の鳥瞰図の三枚セット。大仏開眼1400年を記念した散華のようだ。

2014/7 室生寺(奈良県宇陀市)

前回の参詣から2ヶ月後に再訪。こちらは本尊の如意輪観音と青龍の二枚セット。


2014/7 橘寺(奈良県明日香)

聖徳太子はこの寺の近くで生まれた事から生誕の寺と言われている。太子三十五歳像が本尊で、別に五歳像も安置される。

2014/7 金峯山寺(奈良県吉野)

前回から一年後の再訪。蔵王大権現と朱雀の二枚セット。


2014/7 壺坂寺・長谷寺

西国巡礼の御朱印を頂くとサービスで付いてくる散華。5〜6年周期でデザインが変わっている。昨年までは観音経の文字だったが、今は何なのだろう?

2015/5 朝護孫子寺(奈良県生駒)

聖徳太子にまつわる故事に登場する本尊の毘沙門天と毘沙門天が現れた時刻に纏わる白虎がデザインされている。


2015/6 延暦寺(比叡山)

仏旗の五色の三色に色分けした簡素なデザイン。

2015/6 即成院

那須与一の墓のある京都・即成院では無料で頂けた。


2015/11 横蔵寺(岐阜谷汲)

岐阜県にあるミイラの鎮座する横蔵寺の散華は三重塔と梵字といたってシンプル。

2018/4 圓成寺(奈良忍辱山)

奈良、柳生街道の途中にある国宝の運慶物を所蔵する寺。


2018/5 壺坂寺(奈良高取)

壺阪寺に伝わる観音霊験記に登場する盲目の沢市とお里の故事により、目が一文字入った散華。

2018/5 岡寺(奈良明日香)

義淵僧正が困り者の龍を境内にある池に閉じ込めたという話を三枚の散華に描いている。


2014/5 蓮華寺(京都左京区)

これも無償で頂いたもののようだ。京都の北にある青もみじで知られる蓮華寺の散華。

2022/6 中禅寺(日光)

久しぶりに増えた散華。板東観音霊場の18番札所。御朱印帳に添えられていた。

2022/7 楽法寺(茨城県桜川市)

これも久々の新規散華。板東観音霊場24番札所。これも御朱印帳に挟まれていた。


西国霊場散華

2018年〜19年に掛けて2回目の西国巡礼で、各札所で頂いた散華。前回の散華は各寺院のイラストでしたが、今回は観音経の文字になっていました。このデザインは数年周期で変わっているようです。2013年の一人車中泊巡礼と違い、今度は十数人での賑やかな巡礼旅になりました。