Lotus Europe 1974年型 

Ferrari の前に半年間乗った車です。これはロサンゼルスまで行ってLA郊外のポモナサーキットで

行われたSwap Meet で見つけた車です。最初からSwap Meet(個人が車を持ち込んで展示

販売するいわばオークションみたいなもの)でヨーロッパを探すつもりで出かけましたから

見つけた時は嬉しかったです。ヨーロッパは10代の頃から憧れていた車でしたからね。

「サーキットの狼」で有名になってしまった車です。その運転感覚は限りなくF1に近い

車と言われていました。視界は最悪でしたね。サイドウィンドが小さいくせに

これが全開しないで結局開口部は30cmあるかどうかでした。夏はサウナです。

でも、運転そのものは軽さと相まって軽快そのものです。それは恐いくらいでした。

完全に整備されたヨーロッパがあったらもう一度オーナーになってみたいですね。

フロントビュー

なんとも特徴のある面がまえです。ボディーは総グラスファイバー製で車重は確か700Kg程度だったと思います。Power は120HP だったかな?何しろ軽いですから運転感覚は恐いくらいにQuickです。脇見をしている間にハンドルが少しでも動こうものなら隣の車線に飛び出しています。

フロントサイドビュー

こうして見ると大きく見えるヘッドライトですがその明るさは情けないほど暗かったです。何と言っても発電量不足です。ボディーの塗装はヒビ割れていましたがその後全塗装しました。フロントはカエルですね。このカエルの口が小さい為に冷却が追いつかず(ラジェターは右ライトの後ろの部分にある)すぐにオーバーヒート気味になります

リアビュー

フロント以上に特徴のあるヨーロッパのリアです。後ろのウィンドの大きさを見ればバックのしにくさが分かると思います。でも、この後ろからの姿はきれいだと思います。一度ウィングを付けたヨーロッパを見たことがありますが、どうやって付けたんでしょう? エンジンフードの強度なんてまるでありません。でも、格好よかったですね。


Ferrari にしてもEurope にしても感心させられるのは二十数年前の車のパーツがいまだに殆ど

揃うことです。ロックワッシャー1つまで入手可能ですから驚きです。

同年代の国産車をレストアしようとしたら殆どのパーツは手作りするしかないのでは

無いでしょうか? 二百万 三百万払って買った車のパーツが10年後には入手が難しくなって来る

状況は異常です。それだけ日本の車は価値のない使い捨ての車なのでしょうか?

今、乗ってみたいと思う車は皆、外車になってしまいます。それも今の車ではなく

古い車ばかりです。個性のある車は今の時代無くなって来てしまいました。

どの車を見ても皆同じ形に見えてしまいます。そうでは無いですか?

もどる