毎年恒例となっているお盆過ぎの登山に今年も8月18日〜19日に行ってきました。今回は北アルプスの「爺ガ岳」と「鹿島槍ヶ岳」。年々体力も落ち大変になっていく山登りですが、行けなくなるまでやってみようと思い、今年も事前に1ヶ月程、裏山登りで体力をつけての挑戦でした。
今年はいつも一緒に行くHさんが行けなくなりましたが、新しくTさんが加わり3人での山行になりました。前日の夜、清水を出発し18日の0時過ぎに登山口の扇沢に到着!、と思いきや、扇沢手前でゲートが閉まっています。夜大雨が降ったとかで、閉鎖されているようでした。朝になれば開くだろうと、そこで一杯飲んで就寝。空は満天の星というのに......。


 午前4時過ぎゲートが開きました。扇沢の駐車場で歯を磨き、顔を洗ってついでにトイレ。少しでも余分な物は持って行きたくはありません。扇沢のメイン駐車場から少し下った所にある小さな駐車場に車を止め、準備。
これから登る尾根上に取り敢えずの目標である種池山荘が見えています。近く見えるけどなぁ......。
準備完了、出発!! 


 上の写真の右に見える斜面を登り始めます。最初は結構急登です。いつもの事ですが、初っぱなは結構応えます。ここで無理してしまうと潰れると思い、意識してゆっくり進みます。まず、一番目の目印である、「ケルン」に到着。視界が開けないので、歩いていてもつまらない事!
 途中で見えた扇沢のメイン駐車場。黒部ダム観光のスタート地点です。思えば数年前は今回とは反対側にある針ノ木岳に登ったんですね。あの頃に比べると随分と体力も落ちました。
このルートには水場が無いために、水はかなりの量、持つことになります。水が切れたらとてもじゃないけど、行き着けそうもありません。


 登山道はしっかり整備されていて、こんな石畳の所もあります。歩き憎く、足下をしっかり見ていないと踏み外して足首を痛めそう。
途中、Tさんの「膝を痛めた」騒動もあり、一時は焦りましたが、腿が攣っただけのようで、暫くしたら解決。ホッと安堵。
長い道中ですから無理はしないで、マイペースを守るのが一番です。


 途中一箇所だけある雪渓。小さな雪渓ですが、さすがに涼しいです。離れたくなくなりますが、上からの落石もヤバそうで早々に渡りきり、もう少しとなった種池山荘を目指します。


 ようやく見えた種池山荘。小屋の脇には池があり、これが種池との事です。大勢の登山者が昼食を摂っていましたが、残念なことにガスに隠れて下界は見えません。余裕のある計画ならここで一泊ですが、こちらはそうそう余裕もなく、今日はこれから爺ガ岳を越えて冷池山荘まで行かなくてはなりません。まだまだ先は長そうです。

種池山荘 標高2450m



 種池山荘前の広場でようやく昼食。ここにはラーメンやカレーも有りましたから、下から苦労して弁当を持ってくることもなかったか?
ここからはガスの切れ間にこれから登る爺ガ岳が見えています。ガイドブックでは訳なく登れるようですが、疲れた体にはキツそうです。小屋からの標高差219m。


 十分な休憩を取って冷池山荘を目ざし出発。まずは目の前にそびえている爺ガ岳の山頂を越えなくてはなりません。弁当食べて腹の膨れた五十路の自分には大事です。一歩一歩足を進め、爺ガ岳山頂へ!


 小屋から、時間にすれば大したこと無かったけど、でもたいへ〜〜ん!でした。ようやく今回の登山で初めての山頂へ。爺ガ岳南峰 標高 2669m
I'm top of the world ! でもないか.....。
これからはほぼ下りだけ..の筈、だといいなぁ、で、あって欲しい。


冷池山荘到着!
南峰からも結構苦労しながらようやく冷池山荘到着。左写真の右端の山が爺ガ岳南峰、そこから左に中峰、北峰と続き、そこからは下って下って冷池山荘へ到着。
疲れた〜〜!! の一言。

冷池山荘 標高2410m



 今夜御世話になる冷池山荘。ここにも種池山荘と同じような小さな池がありこれが冷池。
小屋の前にはテラス状の休憩所があり、目の前に鹿島槍がそびえ立っています。


見えそうでなかなかガスの中から姿を現さなかった鹿島槍の全容がようやく見えました。
ウ〜、遠いなぁ〜!
冷池からは登り2時間となっていますが、往復では4時間くらい掛かりそうです。
「あ〜、気が重い。行けるのかなぁ〜」行くだけじゃなく、帰って来て、そこからまた爺ガ岳に登り種池山荘まで行ったところでようやく下山ですから明日の事を考えると疲れてきてしまいます。
今日は早く寝て十分体を休めた方が良さそうです。