北岳
3192m

歩いて登った初めての3000m超の山です。
標高では富士山につぐ第2位の山となっています。
天気にも恵まれて最高の景色でした。いつも天候にはついています。
この時の山の景色に圧倒されてこれ以降山登りに夢中になって行きました。
やはり、自分の足で苦労して登って尾根に出た時、目の前に広がる景色には感動します。
3年前のこの頃はまだ体力には自信があったのですが......
また体力づくりに励まねば!!


1997年8月12日〜13日
行程
1日目
広河原〜大樺沢〜二俣〜草スベリ〜肩の小屋(泊)

2日目
肩の小屋〜北岳山頂〜北岳山荘〜間ノ岳〜
北岳山荘〜バットレス〜八本歯のコル〜大樺沢〜広川原


大樺沢

広河原を出発しすぐに大樺沢(おおかんばざわ)に出ますがこの沢沿いに2時間半程沢登りが続きます。初めての本格的な登山でペースがつかめません。少しばかりオーバーペースだったようです。二俣に着いた頃にはバテ気味でした。北岳は高山植物の種類の多いことでも有名です。大樺沢も二俣より上流には雪渓が残っています。二俣からは右俣コースをとり小太郎尾根にでて北側から肩の小屋を目指します。肩の小屋近くでは初めて雷鳥を見る事が出来ました。しかし、3000m近くともなると息が切れます。

 ←大樺沢


肩の小屋

広河原から5時間30分で肩の小屋到着です。ここから山頂までは30分程で着きますが、それは次の日にし、のんびりお休みです。小屋の標高は丁度3000mです。小屋で飲むビールは最高です。でも気圧のせいで効く−−−−っ!


千丈岳
3033m

肩の小屋から見る夕日です。シルエットになっている中央右側の山は千丈岳です。千丈岳のはるか向こうには中央アルプスが連なっています。この夜の星空は見事なものでした。星はこんなにも多かったものなのかと改めて下界の汚れを思い知らされます。


北岳山頂

次の朝、ようやく山頂に到着です。この朝の天気は快晴。北アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、南アルプス、富士山、御岳山、360度のパノラマでした。


甲斐駒ケ岳

北岳から見えた甲斐駒ケ岳です。ピラミッド型の白い岩に覆われた綺麗な山です。皆で、次はあれに登ろうと言うことになりこの1月半後には本当に登ることになりました。甲斐駒はこの向きからの姿が一番です。国道20号線方面(東側)から見るとピラミッド型が消えてしまいます。


間ノ岳
3189m

北岳山頂からの間ノ岳。その向こうには農鳥岳、さらにその後ろには南アルプスの中心部が見えています。間ノ岳はやたらと大きい山でピークがはっきりしません。


北岳

間ノ岳からの北岳です。中央やや右のピークのはっきりした山が北岳でその遙か向こうに甲斐駒ガ岳がのぞいています。ここから見る北岳の形は綺麗です。北岳も甲斐駒と同じように東側から見るとピークのはっきりしないやたらと裾の広い山に見えてしまいます。このあたりの山は皆、東西が切り立っていると言うことですね。


富士山

北アルプス、南アルプスどの山に登っても最初に探すのが富士山です。単独峰なのでかなり遠くからでも探し易いですが、富士山が見えるとトクした気持ちになります。これは北岳山頂からの富士山ですが笠をかぶっています。これだけ天気の良かったこの日、下山し終える頃には雨に降られました。
富士山は見る分には綺麗ですが、登ってみると花はないし、緑はなく岩場ばかりで、やはり遠くから見るべき山ですね。
ほんとうにきれいなシルエットの山ですね。


バットレス

山頂東側斜面のバットレス(岩壁)。何とかトラバース出来る道が付いていますが、凄い急斜面です。実際行ってみると90度の斜面に見えます。場所によってはオーバーハングしているように見えます。ここを過ぎると8つのコルを越えて後は大樺沢をずーーーーっと下れば広河原です。下山時間はやはり4時間は必要です。


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