身延山 枝垂れ桜
4月1日〜2日

4月1日、2日の二日間、身延の久遠寺の枝垂れ桜を見ながら下部温泉に行ってきました。家のカミさんとその姉さん・母親に付き合い運転手です。
ウィークデイと言うのに山門前の国道から渋滞、これではとても到着出来ないと思い、車は身延駅の駐車場に留め、タクシーで久遠寺へ。苦労してここまで来た甲斐があり、今が見頃の凄い枝垂れ桜です。身延山へは今迄に何回となく来ていますが、日蓮上人の墓所というのは見た事が無かったので、奥の方まで入ってみました。桜見物で賑わう境内とうって変わってこちらは驚くほど静かです。川の向こうにわたり階段を登るとそこに日蓮上人の遺骨と遺灰が安置されているという霊廟がありました。観光客は数人しか居ませんから静寂そのもの。
少し脇道に入った所にも桜は沢山あります。どういう訳かここには枝垂れ桜が多く、それも幹周りはかなりありますから相当昔に植えたもののようです。ピンクの桜と相まって綺麗なものです。再び本道に戻り山門の前まで行くと大型の観光バスで埋まっていました。ここでタクシーを拾って駅まで戻ろうとしましたが、タクシーが捕まりません。結局路線バスで駅まで。この時間でもまだ入る車で入り口の山門近くまで渋滞していました。今日の人出は凄かった事でしょう。今週の土、日曜日はいったいどんな事になるのやら。
さて、下部温泉までは身延駅からはほんの僅か。あっと、言う間に宿に到着です。
2日目
写真左)宿にあった囲炉裏の自在鍵。上の竹の部分が根の部分を使った凝ったものでした。我が家の囲炉裏にもこんなのが欲し〜〜い!。
今日は雨です。宿を出ても行くところも無し。富士宮に「カタクリ」が群生している林があると云うので、行ってみました。カタクリを見つけたものの雨が降っているので花びらは口を閉じて下を向いてしまっていました。残念!!
この頃から天気が回復してきたので、大石寺に回ってみました。こちらも枝垂れ桜で有名な所。枝垂れは少し時期を過ぎ、葉芽が伸び始めていますが、綺麗なものです。この境内でオレンジの三椏の花を見つけました。「三椏ってこんなに沢山の花をつけるのか!」とビックリ。家の方で見つけた三椏とは花の数がだいぶ違います。気をつけて見ると境内で数本の三椏を見つける事ができました。庭木に植えておきたいと思うほど綺麗な花です。
写真左)大石寺参道にある枝垂れ桜。
写真左下)参道脇にあったオレンジ色の三椏の花。
写真右下)黄色の三椏の花。
写真左上)富士宮の狩宿にある「下馬桜」
この下馬桜は1193年(建久4年)源頼朝がこの地に巻狩に来た時、馬を繋いだと伝えられる桜の木。「シロヤマサクラ」と言われる品種で開花は遅いらしく何も咲いていませんでした。説明によれば開花は例年4月10日〜20日頃との事です。
この桜を徳川慶喜公も歌に残しています。
「あわれその 駒のみならず 見る人の 心を繋ぐ山桜かな」

写真左下)富士川町北松野にある桜の巨木。富士山を真っ正面に見るお寺の境内にあります。かなりの樹齢になっていると思われますが、樹勢もよく、花も満開でした。

今回はいろいろな花を見ました。最初から最後まで花づくめの2日間。それにしても花と言う物は人を集める才能があるんですね。桜など、その10日間ほどの命の中でいったい何人の人の目を楽しませる事でしょう。カタクリにしてもあんな小さな花でも少しでもまとまった群生地があれば見ようと人が集まります。こうなると人間も昆虫みたいなものですね。
実は2日目の昼食は富士宮のソバ屋さんでしたが、このソバが旨かったです。(今迄に食べた中では秀逸)ソバは好きで出掛けると食事は殆どの場合ソバになります。一般的な「田舎ソバ」ではなく、本格的なソバで、麺は堅いくらいに腰があります。汁も付いてきた天ぷらもなかなかのものでした。富士宮の山宮にある「古庵」と言う店です。昔の民家を使った店構えで建物からその室内のインテリア、トイレまで徹底して雰囲気を出していました。こちら方面へ出掛ける機会があったら寄ってみて損はないです。

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