6月13日(日曜日)〜14日(月曜日)の二日間、叔母夫婦(2組)との旅行に出掛けました。これは十数年前に他界した母が兄弟で掛けていた掛け金がそのままになっていたので、それを使っての1泊2日の温泉旅行です。
自分が一番若いので、(一代違うのですから当然)計画から運転手まで私になります。さて、何処へ出掛けようと計画は始めたもののなかなか思いつく所がありません。結局、3年前に北アルプス登山の時行って以来の「新穂高温泉」にしました。宿は以前より泊まってみたいと思っていた「槍ヶ岳」が見えるという「槍見館」。この旅館、以前は「槍見温泉」といっていたそうです。
叔父や叔母はこの梅雨時になんで信州じゃ!?と、天候や景色は期待していなかったようですが両日とも天気は良く、最高の景色が拝めました。

原田泰治美術館
所在地 長野県諏訪市渋崎

時間は十分に余裕が有るので、諏訪湖畔にある「原田泰治美術館」を予定に入れてみました。展示されている作品は日本全国の自然の昔ながらの風景をアクリル画で表したものが主な展示品になっています。貼り絵などの作品もあるようでそちらも期待していたのですが、残念ながらアクリル画のみの展示でした。分かりやすくてほのぼのとする作品でした。

大王わさび農場
所在地 長野県北安曇群穂高町

叔父が穂高町にある、「大王わさび農場」に行きたいと云うので、諏訪湖畔の美術館巡りは一つで終わり、再び高速道路に乗って長野自動車道に入り、豊科ICまで。このICは登山で何回となく来ているICです。
大王わさび農場の創始者は静岡の人。昔(大正時代だったか?)静岡のわさび田が台風の被害を受け、新しい場所を求めてこの地でわさび栽培を始めたという事でした。このわさび田の広さも15ヘクタールと云いますから静岡の山の奥にあるわさび田とは様子が全く違います。わさび栽培に不可欠な水も豊富で摂氏13度の湧水が日に15万トンといいますから凄い湧水量です。
残念ながらこの時期は日除けのための寒冷紗が張られていて、一面に広がるわさびを見る事は出来ませんでした。春のもっと早い時期に行くと寒冷紗も張られていないとの事でした。
わさび田の横の清流沿いに3基の水車小屋がありましたが、これは黒沢明監督の映画「夢」(スティーブン・スピルバーグ脚本)の撮影の時作られた水車小屋。綺麗な清流に沿って並ぶ3連の水車小屋は絵になります。水も綺麗で、ここで釣りをしている人がいましたが、見ている間だけでも結構な数をつり上げていました。(魚はニジマス)
このわさび農場、入場は無料です。わさびの販売が主な事業なのでしょうが、観光客が買っていくわさびの量だけでもかなりのものになりそうです。

安曇野ちひろ美術館
所在地 長野県北安曇郡松川村西原
開館  1997年
  
今までも近くを何回となく通っていてもなかなか寄れなかった「安曇野ちひろ美術館」。今回は時間もあるので立ち寄ってみました。車のナビにセットしてさて指示通りに走っていると何となくおかしい!。どこに連れて行かれるのかと確認してみるとなんと東京まで行くように指示しています。よくよく調べてみたら練馬区にも「ちひろ美術館・東京」があるらしく、そこを目指していたらしい。あわててUターン。
ようやく到着してみるとなかなか立派な建物。美術館一帯は「安曇野ちひろ公園」として整備されておりその中に美術館が建っている。
岩崎ちひろの絵は誰でも何処かで一度は目にしていると思います。
岩崎ちひろ(1918年〜1974年)福井県武生市生まれ。
学校の教科書の挿絵なども手掛けていた事もあり、名前は知らなくてもその絵はお目にかかっている筈。
写真右の絵は美術館で買ってきた一枚。これを入れる額を買ってこなくちゃ!

新穂高温泉 「槍見館」
新穂高温泉は3回目になります。前回は3年前。3回目にしてようやく「槍見館」に泊まれました。ここは文句なしにいいです!!建物の中は古い太い梁、太い柱を使った本格的な造り。そこらにある見せかけだけの建物とは違い、本物!!。私たちのとった部屋には囲炉裏まで付いていました。露天風呂も7つ?もあり、その風呂から槍ヶ岳を見る事が出来ます。梅雨時と云う事もあり槍ヶ岳は期待していなかったのですが、バッチリ拝めました。
写真右上)槍見館玄関先。なかなか風情があります。
写真左上)館内の様子。廊下にも太い梁がむき出しで出ていて雰囲気は我が家の玄関に似ています。
写真左下)夕日に染まる槍ヶ岳、大喰岳。
写真右下)露天風呂と部屋の囲炉裏。