100寺巡礼 第10回(名古屋) 2015.1.18

2015年最初の100寺巡礼は1月18日に名古屋市内の4寺と名古屋城に出かけました。1200体を越す円空仏を所蔵している荒子観音は公開日が決められているために残念ながら見ることは出来ませんでした。

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昨年4月に始まった100寺巡礼も年が変わって10回目となり回数も2桁になった。今回は名古屋市内の4寺を巡りでこれで合計56寺。100寺満願までは残り44寺。
これまでに行った寺の宗派の集計をしてみたところその結果はかなり偏っていた。各宗派の寺数は次の通り。
真言宗(29)天台宗(9)浄土真宗(4)臨済宗(4)浄土宗(3)曹洞宗(2)日蓮宗(2)その他(3)空海の開いた真言宗が圧倒的に多く、天台宗と合わせれば密教の寺が7割近くを占める。

健康には十分気をつけみんなで100寺満願を目指しましょう!

荒子観音

今回行く名古屋市内の寺は始めてのところばかり。事前に調べてみたところ、この荒子観音寺は円空仏が沢山あるところで知られているようだ。しかし、その円空仏の公開は毎月第2土曜の午後だけに限られているらしく、今回の100寺では見ることは出来ない事が判明。 そこで1月10日の土曜日に行ってみようかと思っていたら、この直前から異常なのどの痛み。我慢出来ずに医者に行ってしまった。そんなわけでこの計画はボツ。
円空の仏像はこの100寺巡礼の第1回目で行った高山の千光寺にも沢山あったが、この荒子観音寺にある円空仏の数は半端でない。その数はなんと1255体。全国に現存する円空仏の実に四分の一以上がこの寺にあることになる。
この1200体を越える仏像は1972年に境内にある六角堂の箱の中から見つかったと云うからそんなに古い話ではない。
荒子は後に加賀百万石の領主になった前田利家の生誕の地でもある。荒子観音の近くには利家が城主になった荒子城の史跡碑もあり、そこには立派な「前田利家御生誕之遺跡」の碑も立っている。

大須観音

大須観音は正式には「北野山真福寺宝生院」という真言宗の寺で、浅草観音、津観音とともに日本三大観音の一つになっている観音霊場だ。 この寺内には国宝ともなっている古事記の現存最古写本など貴重書を多数蔵書する「真福寺文庫」がある。
明治以降2度の火災に遭いその都度本堂を焼失しており、現在の本堂は昭和45年に再建された鉄筋コンクリート作りでまだ新しい。
行った1月18日は初観音の縁日に当たり、境内はごった返すほどの賑わいだった。寺の所在地も名古屋市の町中ということもあり、若い人達も多い。
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建中寺

建中寺は尾張藩第二代藩主、徳川光友卿が父親である初代藩主の義直公の菩提を弔うために建てた寺。天明五年の大火で総門、山門を残して焼失したが、天明七年には創建当時のかたちに復興再建されている。その後は第二次大戦の名古屋空襲もまぬがれて堂塔伽藍は江戸時代の偉容を残している。(建中寺HPより)

戦後の区画整理などにより境内は創建時に較べてかなり縮小されており、境内にあった歴代藩主の墓所も現在では二代藩主、光友のものを除いては別の場所に移されている。
詳細は下のビデオを!

  建中寺紹介ビデオ(YOUTUBE)

興正寺

興正寺は1686年(貞享3年)に建立。1688年尾張藩二代目藩主徳川光友の帰依を受け、尾張徳川家の祈願寺として繁栄し「尾張高野」とも云われる真言宗の寺。
2012年に通夜などの弔事をハローワークなどで募った見習いに行わせていた事が発覚し檀家や本山である金剛峯寺との諍いが全国的に報道されて名か全国に知られるようになった。 そう思ってみてしまうと、平成26年の秋に出来たばかりという真新しい大仏も何か胡散臭く見えてしまうのも仕方ないことかもしれない。この他にも本山である金剛峯寺に無断で隣接する中京大に土地を100億で売却するなど金銭がらみのトラブルが続いている。
大仏の後ろに建っている高さ30mの五重塔は東海地区ではただ一つの木造五重塔で国の重要文化財に指定されている。


名古屋城

名古屋城は、織田信長誕生の城とされる今川氏・織田氏の那古野城の跡周辺に、徳川家康が九男義直のために天下普請によって築城したとされる。以降は徳川御三家の一つでもある尾張徳川家17代の居城として明治まで利用された。 姫路城、熊本城とともに日本三名城に数えられ、伊勢音頭にも「伊勢は津でもつ、津は伊勢でもつ、尾張名古屋は城でもつ」と詠われている。大天守に上げられた金の鯱(金鯱(きんこ))は、城だけでなく名古屋の街の象徴にもなっている。 大小天守と櫓、門、御殿などの一部は昭和戦前期まで残存していたが名古屋大空襲(1945年)によって大部分を焼失した。戦後に天守などが外観復元され、現在城跡は名城公園として整備されている。現在総工費150億円をかけ、本丸御殿の復元工事が進行中で、これは平成30年完成、公開の予定となっている。この復元工事も凄いが、もっと凄いのは総工費300億円を掛け、現在鉄筋コンクリート製の名古屋城天主を本来の木造に立て直す復元工事を始めるということ。天主と本丸御殿の両方が復元すればさぞかし見応えのある名古屋城になることだろう。(WIKIPEDIAより)
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