尾羽畑地帯総合開発事業 役員視察研修会
2004.2.24
農業には最近とんと縁もなくなり、まして視察など行く事など無かったのですが、尾羽畑総事業の理事をやっている事もあり今回久々に視察研修に参加してみました。
行き先は愛知県、蒲郡の近くにある三谷温泉の近く、豊岡三谷というところです。蒲郡市役所で説明を受け、現場へ。ここは山も低く、大きな谷も無いために事業面積37haに対し、道路等を抜いた換地面積は25haと、換地率は70%近くになっています。尾羽畑総の場合はこの換地率は下手をすると50%を切るレベル。羨ましい限りです。
(写真左と中)
日本国中何処に行っても感じますが、静岡県中部地帯ほど山の高いところまで徹底して耕作している所はありません。静岡県の人間にとっては「なぜ、こんな所が雑木林?」と思うような場所がゴロゴロしています。この三谷地区も同じで、私達から見ると畑地造成と言うより宅地の区画整理事業に見えます。勾配は2.5%といいますから見た目はほぼ平です。
昼食を豊橋市内で済ませ、次の視察地である牧ノ原へ。ここでの視察目的は現在尾羽でも問題になっている潅漑設備の視察です。現在、牧ノ原台地では金谷町から御前崎までの潅漑用水工事を進めています。この取水は長島ダムの排水を取り入れて延々と牧ノ原台地まで引き込んでいるようです。茶園の造成も乗用の茶刈り機を視野に入れたものになっており、これまた羨ましい限り。
(写真左下)
最後の視察は静岡空港建設地の西側。
(写真上のパノラマ)ここはほぼ仕上がっています。空港用地で土地を手放した人などを対象に行った、国庫を使わない県の事業として行われました。向に見える山の上が静岡空港になります。
県外に出ると自分が住んでいる地元の農業の行く末は大変だ!と思ってしまいます。特に茶に関しては最後に生き残るのは大型機械を使える、鹿児島と牧ノ原だけになってしまうのでは?と危機感を感じます。
たまには外の農業も見て、刺激を受ける事も必要と思います。20年前の自分を思いだした今日の一日でした。

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