田沼街道  2015.7.26  真夏の田沼街道を歩く

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藤枝〜相良までの7里(約28Km)が田沼街道古道の長さとなっている。
田沼街道は相良藩主となった田沼意次が拓いた現在の藤枝から相良町に続く街道であるが、実際に意次がこの街道を通ったのは2回だけだったという。
2015年7月26日、炎天の田沼街道を歩いてみた。この時期、ニュースでは熱中症で病院に担ぎ込まれる人達が凄い数になっていると連日のように報道されている。そんな中で、炎天下を歩こうと云うのだから、周りの人達にはあきれられた。しかし、暑くて汗を掻くのは日常の事。暑さ程度でくたばる訳がないと、おかしな自信を持ってスタート。この藤枝側の起点は東海道との分岐点である瀬戸川に掛かる、勝草橋の西詰となっていて、ここには「田沼街道起点」の碑もある。 街道沿いに史跡があるわけでも無く、面白くも無い街道歩きになるが、この田沼街道は昭和40年代まで運転された藤枝ー袋井を結ぶ、駿遠線にほぼ沿っている。正確には駿遠線が田沼街道に沿って敷設されていたということになる。 廃線となった駿遠線の跡地はサイクリングロードや、生活道路として使われている為にまだその痕跡が残っていて、単調な街道歩きの中で駿遠線の痕跡を見つけるのが結構気分転換にもなった。
それにしても暑い! しかし、大井川を渡ると少し海に近づいた為か、午後からは風も出てきて少しは暑さしのぎになった。大井川以西は歩いたコースが正解なのかどうか分からない。勝間田川を渡ってからの古道は自分たちが歩いた街道より、少し山寄だったようなのだが、今では荒れてしまっていて、特にこの時期では草に埋もれて歩ける状態では無かった。相良町の萩間川手前からは資料も見つかったのでかなり正確にトレース出来たはずだ。相良町内の街道はかなり山側を通っている。現状から考えると不自然なのだが、これが昔の海岸線に沿った地形だったと考える事も出来る。多分そうだったのだろう
とりあえず、田沼街道を完歩だ。
藤枝側 田沼街道起点 田沼街道の説明板
駿河と遠江の境に掛かる境橋 大井川を越える
勝間田川を越える 駿遠線との交差(相良町内)
ゴールの湊橋 相良側 田沼街道起点
ゴール!

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