その2 細部の仕上げ

マスキングと着色
土台が出来上がったら最初は着色作業。前もって道路になる部分にはグレーを吹いておいて、道路幅分のマイクロテープでマスキングする。マスキングし終えたら平地を茶で塗り、山の部分はグリーンにしておく。その後、茶の部分には鉄道模型で使う茶色のパウダーを振りかけ、山の部分にはグリーンのパウダーを付け、それらしくする。道路のマスキングには3mmと5mmのテープを使用。かなり細かい作業になる。
製作の手順を間違えるとえらい苦労する。かなり考えながら進めるのだがそれでも何回と無くミスる。これからしばらくは相棒がお茶で忙しくなり一人の作業になる。

木の植裁
山をそれらしく見せるために、これもまた鉄道模型に使う着色したスポンジ状の物を1cm程度にちぎってピンセットで1本1本貼り付けていく。竹藪、杉檜、雑木などうまく色分けしながら、それらしく見えるようにする。これも単調なウンザリするような作業。ところがこの方法が失敗。山の部分のパウダーと木のマッチングが悪い。結局木を貼り付け終えたところで林以外の部分に草に見せかけた荒いパウダーを何色か混ぜ、丁度いい荒さにミキサーに掛け粉砕して貼り付けた。結果、林以外の部分の山肌に質感が出てきた。

植裁完了
橋も出来、山も植裁が完了し、広瀬のイメージがだいぶ出来上がってきた。あとはこれに家を一軒一軒作り配置すればほぼ完成する。
ここまででほぼ毎晩2,3時間の作業で3ヶ月経過している。最初の頃はヒータをかけながらの作業だったのが今はもう梅雨で蒸し暑い。
自分の住んでいる集落が小さな模型となって少しづつ形になってくるのは楽しいものだ。作業自体には夢中になる。

家の製作
いよいよ一番面倒な家の製作。まずは実際の家の写真を撮り、それを元に屋根のおおよその形、家の窓の位置、入り口の位置などを調べる。あまりウロウロしていたら不審に思われるし、苦労するところ。
木型屋さんで貰った樹脂を削り(左上)おおよその形を作る。屋根はプラ板を利用して(上中)着色する。壁周りはパソコンで印刷した物を貼り付け、最後にこれらを組み立てようやく1軒完成。平均的な家は1cm角にも満たない小さな物。組み立てた物をピンセットで配置していく。広瀬は68戸しかないのに造った建物は車庫やら、倉庫やら180棟以上になってしまった。

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