毒荏(アブラギリ)

今年(平成15年)春の開花時期に見つけた広瀬地内の9本の毒荏の木から数百グラムの実を採集する事が出来ました。最終目標はこの実から油を搾り、この油で秋のお祭りの灯籠を灯すと言う事でした。
さて、実は集めたもののこの実からどうやって油を取り出すんだ? いろいろ調べましたが、毒荏の油絞りの資料は全くありませんでした。そこで参考にしたのが椿油の絞り方。同じような実だから同じ方法で何とかなるんじゃない? と言う事でやってみました。
まず、集めた実を細かく砕く、次にこれを蒸して柔らかくなったものを圧をかけて搾ってみました。出てきたものはどろどろの液体。これに火をつけたところバチバチと線香花火のようにはじけるだけで火はつきません。思い切ってこれに水を加え粘度を落とせば油と水は分離するのではないかとやってみました。これが大成功。440gほどの実から20ccの毒荏油を取り出すことが出来ました。
お祭り当日にはこの油で灯籠1基を灯すことが出来、部員一同、大満足。
この話題が静岡新聞と日本農業新聞に掲載され、また、FMしみず「マリンパル」での取材も受け(案内地図看板、毒荏の話題などなど)話題の提供と言う事では大成功でした。

FMしみずマリンパル放送内容
MP3ファイル(13分)


静岡新聞10月16日付

日本農業新聞 10月17日付

戻る