自分にとっては31年ぶりの北海道です。それも汽車をつかってと言うのですから長丁場です。出発した3月6日は清水でも北の山は雪で白くなっていました。これでは列車のダイヤも順調に動くのか心配です。乗り継ぎの余裕も最短11分といった所もありますから少し遅れただけでも折角の予約が無駄になります。しかし、さすが日本のJRはたいしたものです。1分の狂いもなく札幌到着でした。21時間かかってようやく網走到着です。でも朝6時15分の網走は寒い〜〜!! |
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静岡(9:10)発、東京着(10:13)のひかり362号。新幹線のグリーン車は初めての経験です。豪華な車両だと思いましたが、この後、北海道で乗った在来線のグリーン車の方が遙かに豪華な感じでした。とりあえず無事スタートです。 |
東京からの新幹線「はやて11号」の写真がありませんでした。ひとつ欠けてしまいますが、これは八戸から函館までの「白鳥11号」。八戸発(14:15)、函館着(17:31)。青森からはグリーンに移れました。この車両で青函トンネルを潜って北海道へ! |
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函館から札幌までの「北斗19号」。函館発(17:55)、札幌着(21:28)。この列車はグリーン確保。約12時間掛かってようやく札幌に到着です。やはり北海道は遠い!!!。 |
札幌から網走までの寝台特急「オホーツク9号」。札幌発(22:25)、網走着は翌朝の朝6時15分。寝台で寝ているうちに網走まで連れて行ってくれます。 |
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□ 濤沸湖 |
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濤沸湖
斜里郡小清水町
これでトーフツ湖と読みます。網走駅の前でタクシーを捕まえ、行って貰いました。大白鳥の飛来する事で知られた所です。早朝のためにいるのは自分たちだけ。
餌をくれると思うのか散っていた鳥たちが集まってきます。何故か湖面が凍っていません。凍っていないから白鳥も飛来するのでしょうが、何故なんでしょう?。北の一部で海と繋がっているようです。 |
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□ 網走刑務所 |
網走刑務所正門
実際の刑務所が観光名所になっているのはここくらいのものでしょう。31年前に来た時の建物はあとで行く博物館の方に移されていて今では新しい建物になっています。洒落た赤いレンガ作りの正門は以前と同じような作りになっています。真っ白な雪景色の中の赤レンガはホントに綺麗です。
前に来た時は暗く感じた刑務所ですが、多分雪で明るくなっているためなのでしょう。 |
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□ 砕氷船オーロラ号で流氷観光 |
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流氷観光クルーズ
今回の旅行の一番の目的はこの流氷観光でした。網走が一番賑やかなのは夏ではなく冬なのだそうです。それだけ流氷を見てみたいと思う観光客が多いらしいです。行った時には流氷は接岸していませんでしたが、砕氷船に乗り沖に出てみると一面流氷だらけ。水平線のかなたまで氷で埋め尽くされていました。流氷も温暖化の影響で年々小さくなってきているそうです。アムール川から流れ出た氷が海を渡って大きく育ちながらオホーツク海を埋め尽くす訳ですが、氷の厚さが薄くなれば当然その氷の塊は小さくなっていく理屈です。昔は厚さが2mにも達するものもあったようですが、自分たちが見たのはせいぜい1m位。この流氷と一緒にアザラシ、オジロワシ、クリオネがやってきます。
砕氷船というだけあって氷の中に入り凄い音をたてて砕氷しながら進むのはなかなかの見物です。時々力負けして止まったりもしますが、氷にぶつかった瞬間はつかまっていないと倒れそうなショック。この船の一番下のデッキは目線が低いですから氷の割れるのを間近で見る事が出来ます。
この船に群がるカモメの数も驚く程。観光客の差し出したポテトチップを旨くくわえていきます。
1時間程のクルージングですがオホーツクの流氷を堪能できました。
流氷1 流氷2 流氷3 流氷4 流氷5 流氷6 流氷7
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□ 博物館網走監獄 |
明治45年に建てられた網走刑務所はその後70数年間使われて来ましたが、施設の近代化に伴い昭和62年にその役目を終えました。北海道の開拓史上重要な役割を果たした網走刑務所の建物を移築して現在では「博物館網走監獄」として一般公開されています。
この最果ての地に刑務所が作られた大きな理由の一つに道内の道路建設の為の囚人を収容する施設が必要だった事があります。極寒の地での道路建設は相当に厳しい事だったようで、栄養不足と寒さ、重労働による死者はかなりの数にのぼったようです。
館内ではこの時の様子がリアルに再現されていて、一部はあまりのリアルさに気味が悪い程の出来です。重労働に駆り出されなくても、たいした暖房も無かったこの刑務所内での真冬の生活はどのようなものだったのでしょう。現在でも刑務所内では理不尽な扱いを受けたと、時々ニュースなどで騒がれるくらいですから、昔はさぞかし酷かったのでしょう。朝見た、現在の網走刑務所の明るさとは対照的に暗く感じるこの刑務所での昔の囚人の哀れさを感じてしまいます。 |
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