1日目後半  網走 → 斜里 → ウトロ

□ オホーツク流氷館
「網走監獄」を出た後近くにある天都山の山頂にある「オホーツク流氷館」に行ってみました。ここは流氷に関する展示をしている所であの生きている「クリオネ」を見る事が出来ました。小さくて可愛い生き物ですが、餌を食べる時の口はエイリアンそのもの。不気味です。館内では毎年の流氷を保存してあり、ここでも流氷の塊が小さくなって来ているのがわかりました。この部屋の中はマイナス二十数度という事で、渡された濡れタオルを振り回しているとほんの10秒程でカチンカチンに凍ってしまいます。上の写真は屋上の展望台からの網走湖から刑務所あたりのパノラマです。
□ 斜里からウトロへ
   
網走の観光を終え、予定では海岸線をゆっくり走る「流氷ノロッコ号」で知床斜里まで行く予定でしたが、接岸していないのではあまり意味がないので、タクシーでそのままウトロまで行く事にしました。交渉の結果かなり安くなり定額の半分で行って貰えそうです。
写真左)道東と言えばやはり蟹です。途中の専門店で生きているタラバ蟹を指定し、茹でたものを送ってもらうようにしました。本場とはいえタラバはやはり高いです。
写真中)斜里岳。かなりの岩場がありそうですが、今は雪を被っているためになだらかに見えます。
写真右)オシンコシンの滝。昔来た時は上の道から見たのでそのまま海に落ち込んでいて迫力もありましたが、いまでは下に広い道路が出来、なんて事はない滝になってしまいました。

接岸した流氷

斜里の町を過ぎて知床半島に入ってくると半島にぶつかって逃げ場の無くなった流氷が接岸していました。水平線の彼方まで氷原です。なかなか感動もののシーン。この流氷の上を歩く「流氷ウォーク」なんてツアーもウトロの町ではやっているようですが、残念ながら今日は遅いし、明日は早出で時間がとれません。この上からなら迫力のある写真も撮れる事でしょう。


野生のエゾシカ

この辺りまで来ると野生のエゾシカが道路の脇にまで出てきて木の皮を食べています。やたらと繁殖しているらしく、被害も馬鹿にならないとか。道路の脇にはずっとフェンスが貼られていて、これは鹿が道路に飛び出さないようにする為のもののようです。秘境と言われた知床半島も少しづつ観光化され鹿の住む場所も無くなってきているのかもしれません。斜里からウトロまで行く間だけでも何十頭も見る事ができました。ホテルの横にも十頭ほど出てきましたから凄い頭数です。

ウトロ到着

ようやく最初の宿泊地「ウトロ」に到着。30年前の記憶の中のウトロとさほど変わっていないような気がします。高台にあるホテル「夕日の見える家」からは名前の通り、ホテルの全室からオホーツク海に沈む夕日が見えると言いますから日の入りが楽しみです。
見渡す限り流氷で覆い尽くされています。今まで見た事もなかった凄い景色でした。

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オホーツク海の夕日

ホテルの謳い文句は「オホーツク海に沈む夕日」とありますが、実際にはオホーツク海を隔てた対岸の山に沈みます。流氷の切れ目の部分で夕日が反射し、そこだけが赤く染まります。こういった条件での撮影は難しいですね。いろいろやってみても「これは!」といった一枚がなかなか撮れません。デジタルですから結果を見ながら試行錯誤ですがそれでも難しい物です。

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オーロラファンタジー

もう19回目になるというウトロの港で行われる「オーロラファンタジー」。高台のホテルからレーザー光線を照射しオーロラに見せかけるショーです。無料ですが、協力費として300円との事でした。これは300円の価値は十分ありました。最初は「ワーっ」と歓声が上がります。雪が降っている時は雪にレーザーをあてるそうですが、この日は雪は降っていなかったために煙をあげてやっていました。随分と燻り臭いオーロラでしたが、なかなかのものでした。
さて、ようやく寝れます。

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