小赤石岳から見る赤石岳


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登山道脇に時々見られた何ともメルヘンチックなキノコ。色が綺麗なだけに食用になるようなキノコではなさそう。
3年前から計画していた赤石岳登山が、ようやく実現。過去2年間は天候に恵まれずに断念するしかなかったが、今年は行けました。
行くまでの10日間、裏山(標高310m)登山を繰り返し、8月18日早朝イザ出発!朝7時過ぎに井川湖奧の畑薙ダムに到着。マイカーはここまでしかは入れません。ここから先は東海フォレストの私有地でもある為リムジンバスを使うしか無いのです。それも始発が8時10分と言うのですからいくらなんでも遅すぎ。そのくせ、登山道入り口には「山小屋には遅くても4時には到着しましょう。」なんて書いてあります。始発に乗って登山口の椹島までは1時間掛かりますからどう急いだところで幟始めは9時過ぎになってしまいます。ここから今日の宿泊地、千枚小屋までは7時間かかります。下で自社経営のロッジに泊まっていけ!と言う事なのでしょうか。
そんなボヤキを言いながら午前9時、登山開始です。この先7時間は
長〜〜い!道のり。

名前は分からないが葉の表面にトゲがびっしり生えた植物。

トリカブト
どこの山に登っても見られるトリカブトだが、ここのトリカブトは色が少し薄い。
初日は太陽は見えず、お陰で直射日光は浴びずに済みそう。それでも湿度が高く、2000mを越えるまでは随分と暑い。帽子のひさしから汗が垂れていました。数時間登って初めて見えた荒川岳。本命の赤石岳は全然見えません。

タカネマツムシソウ
千枚小屋から荒川小屋までの間に群生していた。
こんな登山道が延々と続きます。出来る限り休憩時間は1時間歩いて一休み、といったパターンを守るように登って行きます。休みすぎてもやはり疲れるものです。休憩後の最初は足の筋肉がパンパンに張った状態で楽になるまで数分は歩かなくてはなりません。この数分がキツイです。
千枚小屋まであと僅かという所にある、「駒鳥池」。池と言うよりただの水たまりですが、これだけの高所(約2500m)にあるだけでも神秘的な池に見えてしまいます。倒木から落ちたら大変です。湿地帯みたいなもので、30cmは足が潜ってしまいそう。
ここまで来ればあと僅か。山小屋までは40分ほどで到着ですからホっと一息です。

どうも花の名前は覚えません。いろいろな色の花が集まっていました。

タカネビランジ
この花はいろんな色があるらしい。これはシロバナタカネビランジと言われる白い花を付けるもの。
椹島を出発してから約7時間後、最後の急登を越え、ようやく今日の宿泊地、千枚小屋に到着。千枚小屋の周りはお花畑です。これまた花の名前は分かりませんが、斜面一面が花だらけでした。お盆過ぎですからいつも花は期待していないのですが、今回は少し時期を過ぎているか?という様子ですが、それでも綺麗なお花畑を見る事が出来ました。

多肉の綺麗な花(実?)でした。
山小屋へ到着しての一番の楽しみはビール!。これがないと到着した実感が湧きません。天気が良ければ正面に富士山を見ながら「かんぱ〜い!」となるのですが、残念ながら富士山は見えませんでした。しかし、真夜中には霧も晴れ、満月近くの月の中で富士山がクッキリ。富士吉田の明かりも見え、その北には甲府盆地の夜景も見えていました。
ようやく第1日目が終わりました。