3日目
荒川小屋→大聖寺平→小赤石岳→赤石岳→赤石小屋→椹島

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小屋を出てしばらく歩いていると日の出になりました。今日は正面に富士山がハッキリ見えています。
天気は最高!
朝4時半の朝食を済ませ、荒川小屋を5時に出発。もう少しノンビリしていたいところですが、午後2時の最終バスに間に合わないともう一泊しなくてはならなくなります。
昨日の休養の効果があったようで昨日とは違い、だいぶ体が楽に感じます。今回の登山は赤石岳が第一の目標でしたが、未だに赤石岳は見ていません。

大聖寺平からの荒川前岳。この前岳から西に延びている尾根はここから見る限り、かなり険しそうです。
大聖寺平
朝の気持ちのいい3000mの登山道を横なりに行くと大聖寺平に到着。ここから小赤石岳への急な登りになります。まだ朝早い事もあり、吹いてくる風は寒いくらい。休憩するにも風の当たらない所でないと寒くて休むどころではありません。

小赤石への登り。未だに赤石岳は見ていません。小赤石の山頂に立てば見えそうです。最後のひとふんばり。
小赤石岳山頂(3081m)
大聖寺平からはいきなり急登になりました。それでも昨日の疲れた体とは違い、体は軽く感じます。一昨日からずっと3000m程の所にいるのですから高所に慣れたと言う事もあるかも。遙か下に先ほどまでいた荒川小屋の赤い屋根が見えています。
急坂を上りきると間もなく小赤石岳山頂に到着。

ようやく小赤石山頂。富士山もしっかり見えています。どんな山へ登っても富士山が見えると得した気持ちになります。

またまたマツムシ草ですが、それくらい沢山咲いています。でも、マツムシ草ってほんとに高山植物?もしかしたら亜高山植物かも?この花は結構低い山(2000mくらい)にも咲いていますからね。
それにしても南アルプスは花の種類は多いです。それにあちらこちらにさいていますから綺麗な事!
これが北アルプスになると山頂近くは岩しかありませんから岩の迫力はあるものの花はあまり見あたりません。
山が大きくて南は大変ですが、北より南の方がいい!と言う人の気持ちが分かるような気がします。
□ やっと見えた! 赤石岳

赤石岳側から見た小赤石。少しづつガスって来ています。下山し始めたら赤石も小赤石も隠れてしまってその後は見る事が出来ませんでした。偶然いちばんの時間帯にはまったようでラッキー!!
念願の赤石岳(3120m)
小赤石の山頂に立つといきなり前の山のガスが晴れました。そこから現れたのは赤石岳。大きくて迫力があります。下山コースとの分岐にリュックを置いて身軽になって山頂へ。残念な事に山頂では再びガスって周りは見えませんでした。それでも3年越しの思いが叶った瞬間です。「ヤッター!」
□ さぁ! 下山

またまた名前を知らない高山植物。山で聞いた花の名前は何故かすぐに忘れます。
赤石小屋が見えた!
あまりゆっくりもしていられず、椹島目指して下山です。下山コースはかなりの急傾斜の道を数時間歩かなくてはなりません。この下りのきつい事!!。2時間ほど下るとようやく赤石小屋が見えてきました。でも、椹島まではここからまだ3時間半ほど掛かるとか?ウンザリ!
膝もかなり参ってきています。出来る事なら後ろ向きに下りたいくらい。

同上
本当なら図鑑でも持って花を見ながらノンビリ歩けば良いのでしょうが、なかなかそこまでの余裕がありません。
バスには余裕で間に合うようなので、赤石小屋でノンビリ。盛り蕎麦もあったので、ついでに早い昼食をすます事にしました。でも、山小屋で食べる蕎麦が旨いわけ無いですよね。一口食べて後悔。
さて、最後の目的地目指してあと3時間半の長〜い下りです。膝が持ちこたえてくれる事を祈りながら出発。
結局、途中何回も休憩しながらの下山でしたが3時間半かかる予定のところを3時間弱で椹島へ。最後の10分間は膝がガクガクの状態でしたが、故障もせずに3人とも無事に降りきりました。さすがに3日間でこれだけ歩くと疲れました。
途中であった大阪のオバサンのパーティーや、愛知のお兄ちゃんたち、山小屋での奈良のおばさん達、いろいろな人達と話をしながらの3日間は楽しかったです。それにしてもいつも思う事ですが、おばさん達は強い!! とても敵いません。
さて、次は何処の山へ?秋の紅葉シーズンに何処かへ行こうかという話になりましたが、何処になるのでしょう。