2日目
千枚小屋→千枚岳→丸山→荒川東岳(悪沢岳)→荒川中岳→荒川小屋

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日の出の時は雲から顔を出していた富士山頂も日の出直後から隠れてしまいました。

昨日はガスに隠れて見えなかった荒川中岳が目の前に。あそこまで行く事を考えると疲れがどっと!
さて、2日目。天気は良さそうです。朝食を5時に済ませ、6時に千枚小屋を出発。小屋のすぐ脇のお花畑の中を登り始めました。まだ昨日の疲れがタップリ残っていて体の重い事!。20分ほど登るとようやく樹林帯を抜け、ハイマツ帯になりました。こうなると眺望もよくなり、気分的にも体が軽くなったような気がします。小屋出発から40分程で千枚岳(2880m)山頂。(写真左上)今日は時間の余裕は十分あるので、山頂でゆっくり。ここからはこれから登る丸山、悪沢岳、中岳がよく見えます。

十分な休息をとって、次の丸山を目指して出発。一旦少し下りますが、その後の登りは標高も3000を越えている為、苦し〜〜い!
でも、千枚岳から中岳までの登山道脇のお花畑は今回の登山の中でも一番の見所。色とりどりの沢山の高山植物が咲いています。程なく丸山(3032m)山頂
(写真左下)到着。


千枚岳から丸山までの登山道脇に咲く高山植物。色が豊富で綺麗でした。

お花畑その2。この辺りはマツムシ草がメイン。
悪沢岳(3141m)
さすがに3000mオーバーの朝は寒いです。寒くならないうちに今回の登山の中の最高峰、荒川東岳(別名、悪沢岳)を目指して早々に出発。東岳の手前には少々、岩場も有るけど、特別に危険な箇所もなく、東岳到着。標高3141m。南アルプスでも北岳、間の岳、についで3番目の高さを誇る山です。残念ながら山頂ではガスに囲まれ何も見えません。ここまで来れば後は中岳を通過して今日の宿泊予定の荒川小屋まで楽な下り道になります。

中岳からの丸山と東岳。北アルプス程ではありませんが、岩場が結構あります。
荒川中岳(3083m)
東岳山頂からの下りは岩場と砂地が混在する急な下り。しっかり踏ん張っていないとすぐに滑ってしまいそう。ここでコケたら痛いどころでは済みそうもありません。慎重に鞍部まで下ります。
一旦鞍部まで下り、ここから中岳山頂を目指して緩い登りになります。急ではない登りなのですが、空気が薄いため、かなり苦しい登りです。いつもの事ですが、3000mを越えると途端に大変になります。そりゃそうです。酸素量は平地の70%位にまで落ちているのですから。登りが終わり、避難小屋の前を通り過ぎると間もなく中岳山頂。標高3083m。

山頂から少し進むと荒川前岳への分岐になるが、この天気では行ってみても何も見えないと思い、そのまま荒川小屋を目指して下る事にします。花が咲いている荒川カールを横切り荒川小屋へ。何と、まだ時間は11時です。このまま進もうかとも考えましたが、次の赤石小屋は4時間ほど先です。無理をしないで今日は休息日にする事にしました。
やる事は飲む事しかありません。ビールを飲んでは寝ての午後になりましたが、これが正解でした。午後からは雨になり入ってくる登山者は皆カッパを着ています。この天気では先に進んでいたら雨の中の赤石岳山頂だったでしょう。カッパを着て数時間も進むなんて事にならなくてヨカッタヨカッタ!

明日の天気に期待ですが、どうもTVの天気予報では......でした。予報が当たらない事を祈って早々に就寝。


山に登ると何処でも見られる雷鳥。1羽いれば周りには必ず数羽見つかります。今回も親子連れ5羽の団体さんでした。

随分と色の濃いイワキキョウだと思ったらこちらはチシマキキョウのようです。色が濃く綺麗です。

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