双六岳・三俣蓮華岳・鷲羽岳

双六岳(2860m) 三俣蓮華岳(2841m) 鷲羽岳(2924m)



鷲羽山 山頂からの双六岳 三俣蓮華岳


2日目

早朝に目が覚め外を見てみるとまぁまぁの天気のようだ。双六小屋へ連泊の為、今日は必要ないものは小屋に置いて出来るだけ身軽な荷物にする。小屋から双六岳への登山道を登り上の台地まで登ったところで双六岳山頂と三俣蓮華岳への分岐点に出る。朝一番の登りはこたえる。ここからは山腹を巻いているコースをとり三俣山荘を目指す。ほぼ横なりの道で気楽なハイキング気分。お盆も過ぎたこの時期だと花はほぼ散ってしまっているが、花の満開時はさぞかし綺麗だったろうと思いながらただただ歩くと三俣蓮華岳の山頂直下にたどり着く。ここから三俣山荘までは下りになり、せっかくかせいだ標高を一気に失う。双六小屋からは遠く見えていた鷲羽岳が今は目の前にそびえ立っている。そのむこうにはワリモ岳、水晶岳が続いている。鞍部まで下りきるとそこにあるのが三俣山荘。ここで休憩をとってから荷物を置いて鷲羽岳へ登る。下から見ると随分と急な登山道にだが道が整備されていて登りやすく、さほどの苦労無しに山頂に立つことが出来た。鷲羽岳山頂からの眺望はホントにすばらしい。北アルプスのほぼ最深部、周りをそうそうたる山がとり囲んでいる。三俣山荘がはるか下の方に見える。黒部川の源流も目の前だ。よくもまぁ、こんな山の奥にまで来たものだと自分でも感心してしまう。この景色を見ようとここまで苦労して登ってきたようなものだ。せっかくの眺望だから山頂ではノンビリしてから下山する。三俣山荘で昼食をとり再び荷物を持ち、午前中に下りて来た三俣蓮華岳への登山道を今度は登る。山頂に着いた頃には周りの山もガスがかかりだしてきた。ここから双六岳までは尾根歩きになる。先ほどまでは見えていた槍ガ岳もガスに隠れてきている。双六岳山頂はとりたててハッキリしたピークが無い。ここで今日最後の展望を楽しんで双六小屋に下る。

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