100寺巡礼 第3回 (山梨)


高橋山 放光寺

特徴ある紋の着いた放光寺山門

山号 高橋山
開基 安田義定

放光寺は元暦元年(1184)源平合戦で功績をたてた安田義定が一ノ谷の戦いの戦勝を記念して創立している。
武田信玄の時代には、武田家の祈願所となっており、元亀三年三方原の戦いの際、武田氏は遠州鎌田山医王寺に伝わった大般若経六百巻(南北朝時代の写経)を甲州に移し、放光寺に奉納している。
武田氏滅亡のおり、恵林寺と同様織田税の兵火を受け全てを消失した。現在の建物はその後のもので、仁王門、愛染堂は天正年間に再建、庫裡は慶長年間、本堂は柳沢吉保の援助を受け寛文年間に再建されている。
近年では放光寺は縁結びと花の寺として知られ、境内には梅、椿、花桃、山吹、ぼたん、れんぎょう、花菖蒲、あじさい、萩、金もくせい等四季折々の花が楽しめる。
宝物殿には本尊の大日如来、天弓愛染明王、金剛力士像などが納められている。
愛染明王は特に縁結びに御利益があるといわれ、縁結びの寺としても知られる。