トルコ5日目 コンヤ

スルタンハン・キャラバンサライ、メブラーナ博物館、カラタイ・メドレッセ







キャラバンサライ

アクサライにあるスルタンハン・キャラバンサライ(隊商宿)。ここのキャラバンサライはかなり大きな物で中には礼拝堂もある。




キャラバンサライの中。シルクロードを行く隊商はここでラクダを休め、トルコ風呂に入り、体を休めた。信仰心の厚いイスラム教徒のための礼拝堂も中央にある。一部修復もされており、壁面の彫刻も綺麗に残っていた。もっともこのサライはかなり近年まで使われていたようだ。





カラタイ博物館

門の彫刻が痛みもなく綺麗に保存されている。今は博物館となっているがもとは神学校。





インジェ・ミナーレ博物館




メブラーナ博物館

メブラーナ博物館の荘厳な雰囲気の室内。1927年以降博物館として公開されているがここはメヴラーナの霊廟。中には棺が並べられている。

 


 昨日はあんなに暖かかったのに今日は雨の降る寒ーい朝。今日はパムッカレまで700Kmのバスによる移動。こりゃ、大変そうだ。カッパドキアはかなり高地にあるため雨が雪になり回りは銀世界になってきた。天気の変化が凄い。そのうちに雪は止んだようだが、何しろ寒い!。

スルタンハン・キャラバンサライ

 中央アナトリアが貿易路として栄えた時代、隊商の宿泊施設としてキャラバンサライが各所に建てられた。当然、休息中に盗賊や外敵から身を守るために要塞のような作りになる。ここアクサライにあるスルタンハン・キャラバンサライは当時の面影を残している数少ないもののひとつ。回りの壁も重厚な作りで見るからに砦といった感じ。とても宿には見えない。

 外に出ると物売りの子供達がいた。絵はがきを売っているようだ。この子たちの写真を撮ったらアドレスを書いてくれて写真を送ってくれと言う。写真が出来上がって送ってやりたいのだが、何とも悪筆で読めないのだ。

カラタイ博物館

   1251年にセルジュク朝のジェラレッディン・カラタイ宰相によって造られた神学校。現在は町の城塞からの出土品などを展示した博物館になっている。正面の門の彫刻は完全な形で残されているが側面はかなり崩壊している。しかし、750年も前の建物と言うことを考えたらこの状態を保っていることだけでも感心してしまう。日本で云ったら鎌倉時代なのだ。
 中は黒と青の陶器モザイクで飾られひとつひとつの模様の中に命のはかなさなどの意味が込められているという。ここのドームはターキッシュ・トライアングルと呼ばれるトルコ独特の建築様式で造られている。

インジェ・ミナーレ博物館

 インジェは細いと云う意味。ミナーレは尖塔。名前の通り建造当時は現在の3倍長さの細く長いミナーレを持っていたようだが、1901年の落雷で上部が崩壊してしまったらしい。現在はイスラム関係の彫刻の博物館になっている。
 写真でも分かるようにカラタイ博物館とよく似た作りの建物。門に彫刻されたアラビア文字、幾何学模様はも素晴らしく、これらはセルジュク様式建築物の代表作でトルコでも最も優れた芸術作品のひとつとされている。残念ながら外から見ただけで終わってしまった。


メブラーナ博物館

 施舞教団として知られるイスラム神秘主義の一派、メヴレヴィー教団の創始者メヴラーナ・ジェラールッティン・ルーミーの霊廟。分かり易く云えば踊る宗教である。この教団はアタテュルクの命令により1925年に解散させられたが霊廟が博物館として一般公開されている。
 
 この踊ると云う事の意味がよく分からないが、入り口付近にあるプレートにはメブラーナが語った次のような言葉が書かれている。

 「あなたが外から見えるのと同じようになるか、または内面と同じように見えるようになるか、どちらかになりなさい。」

 何となく分かるような分からないような....。自分を飾るな!自分を偽るな!自分に正直に!と云った意味と理解すればいいのだろうか。


そしてバスは西へ西へパムッカレを目指す

 メブラーナ博物館を見てからはパムッカレを目指して西へ西へのバスの旅だ。。カッパドキアでは茶色に見えた大地に少しずつ緑が目立つようになってきた。オリーブの畑も見えるようになりカッパドキアとの気候の差を感じる。農家の建物からして、だいぶ違う。驚くのは家がどんなに粗末な家でも立派なトラクターと大きな衛星受信アンテナは必ず持っていると云う事。
 土地は十分あるのだから機械化できれば生産性は飛躍的に伸びると思われる。トルコはどこでも同じだが、問題は水の確保のようで、水さえあればこの国は一大農業生産国、輸出国になれるように感じた。

 暗くなってようやくパムッカレに到着。ありがたい事に隣でビールを売っていた。ビール探しが毎日の日課になってきた。食事も終わり、一段落したところで3日ぶりのメール送信。