塩の道 第2日目(2010.5.4)


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第2回目は連休終盤の5月4日、掛川から森町までの約20Kmを歩いた。この回から友人のikが同行し、3人で歩く事になる。今回のコースはアップダウンも殆ど無い平坦な道で、尚且つ距離も20キロそこそこだから順調すぎる程順調に進む事が出来た。掛川をスタートしてすぐに東海道ウォークの時にも寄った、平将門の首を埋めたという首塚がある。京から来た首実検の役人と東から首を運んできた役人がここで会い、この地で首実検したのだという。ここには主従19人の首が埋められているといい、この町名も十九首町なのだから驚く。

         十九首塚

        田園風景
掛川駅前から大池橋まではまだ記憶に残っている東海道を進む。ついこの間の事のように思えるが、あれから1年半近く経とうとしているのだと思うと時間の流れの速さを改めて実感してしまう。
東海道と離れると目の前には田植えの済んだばかりののどかな田園風景が広がる。山の斜面には新茶のシーズンという事でお茶刈りをしている人達が目立つ。今年の一番茶は凍霜害に酷くやられてしまいお茶刈りもかなり遅れてしまっているようだ。

        塩の道標識

        秋葉山常夜灯
ゴールデンウィークのまっただ中というのにこの辺りは連休の喧噪も全く関係なく、のどかなものだ。街道には秋葉山の常夜灯も所々に見られる。秋葉神社に続くこの辺りの街道はその昔はさぞかし賑わったのだろう。森町に入ると正規の塩の道を第二東名が分断してしまっていた。第二東名は小さな道路ではないからそうそう簡単にこれを越えて向こう側(高速の北側)に出る迂回路も見つからない。かなり遠回りしてようやく高速の北側に抜ける事が出来た。この第二東名高速道路も2年後には開通予定で、出来れば随分と便利になることだろう。
腹が空いて、通りすがりに会った人にも何処かに食事をとれる所はないのか聞いてはいるのだが、ここまでは全くないようだった。どうやら森町に入ってからでないと食事にはありつけそうもない。天竜浜名湖鉄道の戸綿駅を過ぎた所で太田川を渡り、ここから森町の街の中に入るが食事出来るようなそれらしい店はなかなか見当たらない。何処かにないか聞いてみたところ、駅の近くまで行かないと駄目なようだ。その駅は自分たちがこれから進む方向とは逆方向になる。しかし、既に時間も午後1時をすぎており、ここで食べておかないとこれから先にはなおさら食堂などありそうもない。
結局駅の近くまで歩きようやく座る事が出来た。 チョットのつもりがいつもの調子でビール飲んで良い気持ちになり、店を出て再び歩き始めるのは1時間以上も経ってからになってしまった。
しかし、何だ?この静けさは?連休だというのに街の中は静かで人に会う事もない。
賑やかなのは茶園だけのようだ。森町はあの清水次郎長の子分である森の石松が生まれた地でもある。大洞院という寺に石松の墓があるが、今回のこの塩の道からは外れているのでパス。賭け事の縁起にあやかろうと、石松の墓石を欠いて持って行く人が後を絶たず、現在は墓石自体が鉄の籠で覆われている。
森町の街の中を抜けて太田川に沿って進み三倉川と太田川の合流地点まで行ったところが今日のゴールの元開橋。今回は楽だった。
               歩行距離 約20Km