観音像

観音像

紅葉

一番観音堂

塩の道 第5回目(2013.10.31)

小川路峠越


         地図クリックで詳細地図


       山登り開始

        観音像
今回は塩の道全コースの中でも長野県の大網峠と並んで一番の難関と思われる「小川路峠」越えだ。小川路峠は上村から飯田に抜ける山道で峠の標高は1,642mありこれは秋葉街道では一番の標高を誇っている。今回ばかりはもう一人のサポートが必要なので、我が家のカミさんにつきあって貰い、車を上村から飯田側に回して貰う役を頼んだ。
予定より早く登山口に到着し、7:00AM登り始める。上村の役場から小川路峠までの間には石の観音像が1番から33番まで続く。かなり古いもののようで、中には欠けてしまった番数もあるが、それでもよくもこれだけ残っていたものだと感心する。この観音像が有る限りミスコースはしていないという確認用目印にもなる。

       熊の罠

       小川路峠
実際、地図上の山道と登っている山道にはかなりのヅレがあり、どうやらこれは林道建設の為に登山道そのものを移動してしまっているようだ。その際に観音さんの位置も動かしているのだろう。ヒーヒーしながらも順調に観音さんの番数を上げていく。10月末という時期でもあり、山の紅葉が綺麗だ。東の向い側の山には以前何回か行った、シラビソハイランドの建物も見える。
登り始めてから3時間40分後の10時40分、やっとの思いでようやく峠に到着。
かつてはこの峠を荷を背負った牛が毎日100頭ほどは通り過ぎていったと言うから、その賑わいぶりが想像出来る。
この峠はなかなか雰囲気のある場所で、鳥居も立って、荘厳な趣がある。ここで昼食をとり、長居をしていたら寒くなりそうなので11:00AM、早々に飯田側に下山開始。

                 ▲ 右段の最上段へ

      下山開始

     紅葉の崩落地
下り道は登りと違って緩傾斜の山道がダラダラと続く。それだけにいくら歩いてもなかなか標高が下がっていかないのだ。しかし、時間の余裕もありそうなので周りの紅葉を楽しみながら下山できる。登りでは観音さんの番数が上がっていったが、下りは逆に33番から番数を減らしていく。途中には石休み、火いる場、堂屋敷、清水たれ、汗馬沢、金比羅、ササンタ、など、昔ながらの名前の歴史遺産もあるが、文字だけ見ても何の事なのか全く分からない。なんとも変わった名ばかりだ。
ある程度下った所で林道に出た。このコースは飯田市民にとってはいいハイキングコースになっているようで、最近行われたのか、集団ハイキングの名残がある。西側の平地は伊那谷だろうか。これからはこの伊那谷を北へ進むことになる。紅葉は綺麗だし、気候も暑からず寒からず。街道ウォークというより山登りになってしまったが、ずっと頭に引っかかっていた小川路峠もようやく無事越える事ができそうだ。

            飯田方面
下山開始から3時間、いささかウンザリしてきた頃、ようやく1番観音堂まで下り切った。しかし、ここからカミさんの待つ「伊那八幡駅」までは、まだ12Km近くの距離を残している。それに同行の一人がかなり疲れてきているようで遅れがちになる。
2時間後、天竜川に架かる水神橋を渡って後ろを振り返ると今日越えてきた小川路峠が遙か遠くに霞んで見えた。

       天竜川を越える
天竜川を越えればもう少しだ、と思いながら歩くが、疲れてきたこともあり、ここから伊那八幡駅までが思った以上に遠くゴールはなかなか見えて来ない。
天竜川を越えて40分後、ようやく今日のゴールである飯田線、伊那八幡駅にゴーーール!
さて、これから清水まで帰るのも大変だ。
相良から約158Km

          ▲ このページトップへ
             今日の歩行距離 約26Km