飯田駅

リンゴ

市田柿

飯島駅

中央アルプス

伊那郵便局発祥地碑

道標

仙丈ヶ岳

北殿駅

塩の道 第6回目(2013.11.29〜30)

飯田〜南箕輪 58Km


地図をクリックで詳細地図

飯田線 伊那八幡駅

1日目(飯田〜飯島)

小川路峠を越えて今年は終了の筈だったのだが、別の旅行に出かけ、打ち上げの時に酔った勢いでもう一度行く事になってしまった。それも1泊2日で11月末の伊那谷であるからかなり寒そうだ。
今までに較べれば交通の便は良くなったので現地までは車で行く事が出来るようになったもののやはり飯田は遠い。
朝8時過ぎ飯田駅に到着し、駅の駐車場に車を入れて飯田線で前回のゴールとなった伊那八幡駅まで戻る。1ヶ月ぶりの伊那八幡駅だ。
9時ジャスト、スタートし、まずはさっきの飯田駅方面まで戻る。電車では一瞬に思えたが、実際に歩いて戻るとなると結構遠いものだ。結局飯田市内まで戻るのに1時間近くも掛かってしまった。
飯田はリンゴの産地。前回も駅前のスーパーで沢山買っていったが、まだ収穫前のリンゴが沢山残っている。リンゴの収穫ってこんなに遅いの?
飯田市街にはリンゴの並木通りがあり、この通りにはリンゴの木がかなりの本数植えられている。これは既に収穫はおわっていたが、収穫前に撮られてしまう事などないのだろうか?と他人事ながら心配になる。飯田市民にとってはリンゴは飽きるほど食べているから採る人など居ないのだろうか?

干し柿作り
飯田の市街地を抜けると周りは急に静かになり、目立つのは家の庭に植えられて実を付けているカリンの木。何処の家にもあると言えるほどに沢山ある。この辺りは市田柿の発祥の地でもあり、柿の木も沢山あり、干し柿作り真っ最中のようだった。皮をむいて干してある柿の数は半端でない。干し柿作りはよほど儲かるのか、農家の屋敷ももの凄く立派な豪邸が並んでいる。
りんご園も多く、その殆どはまだ収穫前のようでたわわに実を付けている。
歩き始めて4時間。そろそろ何か腹に入れないと、と先ほどから気にしながら歩いているのだが、それらしい店は見つからない。やはり飯田市内のコンビニで仕入れてくるべきだったと後悔するが今更どうしようもない。
途中リンゴの直売所があったので、何処かにないかと聞いてみたところ、塩の道からは外れてしまうが、中央高速の松川ICの取り付け道路を右にずっと下っていけばあるようだった。腹が減ってはこれから先も心配なので、この間だけはコースから外れても良しとした。言われたとおりにインターへの取り付け道路を逆方向に伊那大島駅の方にずっと下っていったら、あった、あった、コンビニで弁当を仕入れた所、すぐそこにレストランがあるという。エッ!
弁当を買ってしまったが、それは夜食に残すことにして、暖かいレストランでしっかり美味いものを食べる事にした。

双体の道祖神

雪がぱらついてきた
腹ごしらえも出来たし、頑張って歩こう!と外に出ると、天気が何やら怪しい。朝は青空も見てていたが今はドンヨリとした雲が、それも雪の雲のようだ。中央アルプスも雲の中に隠れ、その方向から吹いてくる風邪が寒い!
オオオッ、寒い!!
やはりこんな時期に街道ウォークなんてやるもんじゃない、と後悔しながら歩いているうちに今度は雪もぱらついてきた。
おいおい、冗談じゃ無いぞ。
寒い思いをしながら歩いていると今日のゴール予定としている飯島駅のある飯島町に入った。
あー、もう少しだ。
早くホテルに入って暖かい所でビールでも呑みたい。飯島駅の電車の時間を見るとあまり余裕は無いようなのだが、同行の一人がかなり遅れて間に合うかどうか。間に合わなかったらそのまま駒ヶ根行きの電車に乗って駒ヶ根に行って居るように伝えたが、何とかギリギリ間に合った。
今日の宿は駒ヶ根駅ちかくのホテルとなっているが、まずは逆方向の電車に乗り飯田駅まで戻り、駐車場の車をとりに行かなくてはならない。と言う事で一旦飯田に向かい、そこから車で再び高速で北に向かい、駒ヶ根ICで降りてホテルにようやく到着。
夕食はホテルで紹介して貰った居酒屋でしっかり呑んでホテルに戻ればバタンキュー。
    
                     ▲ 右段の最上段へ

飯島駅からの空木岳

飯田線と宝剣岳

2日目(飯島〜北殿)

2日目は昨夜泊まった駒ヶ根のホテルの駐車場に帰る時まで車は置かせて貰い、飯田線で昨日のゴールとなった飯島駅まで戻る。
20分ほどで飯島駅に到着し駅の外に出ると、青い空を背景にした、真っ白な空木岳を始めとする中央アルプスの山々が目の前に!!!
思わずおおおーーー!
昨日と違い、天気も良く暖かく最高のウォーキング日和だ。青空と真っ白な山のコントラストが凄い。

中央アルプスと飯田線
7:45AM 。まずはさっき電車に乗った駒ヶ根を目指す。綺麗な山の景色を見ながら歩けば時間の経つのも早い。電車では僅か20分程だったが歩けば1時間50分掛かってようやく駒ヶ根に戻ってきた。
周りの様子では今日も昼飯は苦労しそうだ。 早い時間でも食事出来る所があったらそこで食べてしまおうとiPhone頼りに探してはみるもののなかなか見つからない。12時も過ぎた頃、iPhoneのマップでこの先にラーメン屋が見つかった。しかし、そこまではまだかなりの距離があり、結局伊那市にあるこのラーメン屋に入る事が出来たのは1時を過ぎた頃だった。
何でもいいから食べられれば大満足。例によってビール付きだったのは言うまでもない。
腹も膨れてビールでいい気持ちになりながら伊那市街の西側の高台に上がる。ここは三州街道・伊那部宿。

井澤家

伊那市内より南アルプス
三州街道は東海道の沿岸部と内陸の信濃を結ぶ、いわゆる塩の道で、江戸期までは伊那街道と呼ばれていた。
この伊那部宿では最近になって昔の宿場町の面影を残そうとしているようで、、かろうじて残っていた伝統的な建物には修復の手が入っている。宿の南端の桝形に建つ本棟造りの重厚な屋敷は井澤家住宅で、高遠藩内でも屈指の豪農として知られ、代々造り酒屋を営んでいた旧家建物を解体復元したもので、市の有形文化財として一般公開されている。
この井澤家の先には伊那郵便局の発祥の地碑などもあり、南アルプスの景観を楽しみながらノンビリ歩く事が出来た。ここまで来れば今回のゴール地点予定である飯田線・北殿駅はあとわずか。
15:00ジャスト 北殿駅到着。
今年は10月からかなり頑張って合計では6日間歩き、140Km 先に進めた事になる。


これで今年の塩の道ウォークは本当の終了となった。さて、来年中には糸魚川にゴールしたいものだ。5月と6月の2回で、と考えているが今までも計画は立てながらもなかなか出かけられずに時間ばかりが過ぎていく状態だった。
すでにスタートしてから足掛け4年。来年は絶対ゴール!!

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                 歩行距離 約58Km